角野栄子のちいさなどうわたち 4
「ネッシーのおむこさん」
ザブーは、日本の北の ふかい森のおくの 小さなみずうみに すんでいる かいじゅうでした。
とおいむかしに りょうしんを なくしてから、ずーっと ひとりぼっちで くらしていました。
でも、さみしくは ありません。右手の五本のゆびで
おいでおいでをすると、ザブーは ラジオをきくことが できたからです。
「かえってきた ネッシーのおむこさん」
ネスこのネッシーと けっこんしたくて、はるばる うみを わたってきた ザブーは、いまは とても しあわせです。
いまでは、みつごが ひとくみ。ふたごが ふたくみ
そして、ついこのあいだ 生まれた あかちゃんと、みんなで 八ぴきも 子どもがいます。
ある日 ラジオで ふるさとの みずうみの いじょうを しって・・・。
絵:西川おさむ