キキへ

キキ 日記書くの遅くなってごめんね。ぼく、フィフィのことで、とっても 苦労してたの。キキがいうようにフィフィって姿きえるのかなあ。朝の光が射し始めるともういないんだよ。明るくなると空のカーテンをめくって、むこうの夜の世界にもどちゃうみたいなの。あとつけようと思ったけど帰ってこれなくなるかもしれないとおもったら怖くてできないよ。でもね、昨日三つ先の駅前広場でそっくりな猫を見つけたんだ。ぼく、フィフィさんですか?って聞いたらね、ちがうよって、とっても怖い顔したんだ。でもこれは怪しい。嘘みたい。その猫ね、すごく大きなおじさんと一緒だった。その人ね、広場のハーモニカ吹きなんだよ。それがとっても下手でさ。笑っちゃうの。ぷーぷか ぷーぷかぷーしかふけないんだもの。ぼく三時間もそこにいたんだけど、ずーっとこればかり。だから前に置いた帽子にお金入れる人なんてぜんぜんいないの。でもフィフィはまるでぬいぐるみみたいにじっとそばで動かないですわっているんだよ。ところがさ、ちょっと水飲みにいってるあいだに二人ともいなくなっちゃった。でもまたきっと現れるとおもうから、今度こそ失敗しないようにするね。知らせをまっててね。 

     ジジより

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