魔女の宅急便 その4
〜キキの恋〜
絵・佐竹美保
(福音館書店 1500円税別)
 
魔女の宅急便 その4 キキの恋

そしてまた新しい物語がはじまります。
「贈り物をあけるときのようにわくわくするわ」そういいながら、新しい町でくらしはじめたキキも十七歳になりました。
コリコの町の人たちに愛され、宅急便の仕事も、くしゃみの薬づくりも順調です。
今、キキのむねはバラ色、しかもあつくもえています。トンボさんが大、大好きになってしまったのです。
「いつも、いつもいっしょ。なんでもいっしょに決めるの」
キキの生活はトンボさん中心に動き始めます。ジジはあきれかえります。
「キキの気持ちのなかにはトンボさんまわりの寄り道が出来ちゃったんだね」
そう、あのいつも前向きなキキがどこかへいってしまったようです。わたしをじっと見ていてほしい。わたしだけを! 魔女のキキが恋の魔法にかかってしまいました。
恋って気がとおくなるほどうれしいことだけど、また足下の地面が揺れだしたかと思うほどの不安もついてきます。さて、さて・・・このキキの熱い思いはトンボさんにそのままとどくでしょうか。トンボさんはキキのこの熱い恋をどううけとめるのでしょうか。さあ、本の扉をあけて、キキといっしょに十七歳の夏の空をとんでください。

2004年2月 角野栄子


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