角野さんが作家になったきっかけは?
若いときブラジルにいたことがあったので、今から三十年位前、ブラジルの子どものことを書くように言われたのがきっかけでした。それを書いたら、面白くなって書き続けているのです。この仕事は大好きです。
作家になるために、どんな勉強をしましたか。
作家になるための勉強はしたことがありません。ただ小さい時から本を読むことがだいすきでした。またいろいろなことを空想するくせのある子どもだったようです。
作家になるためにはどうしたらいいですか?
本を読むことを含め、いろいろなことに興味をもつことではないでしょうか。なんでも面白がる心が大切だとおもいます。
どんな風にお話を作っているのですか?
私の場合、おもしろい主人公を書きたいという気持ちから始まります。こんなぶたを主人公に・・・こんなお父さんを主人公に・・・そう思ったときからお話は始まっていくのです。
童話を書くとき、どんなことを考えますか。
まず面白い物語にしたいと考えます。書いていて自分がわくわくしてくるようなお話を書いていこうといつも願っています。
自分が書いた本の中で、どの本が一番好きですか。
みんなすきです。私が書いたのに、差別はできません。お話に怒られちゃいますから。
本を書いて苦労したこと、よかったと思うことは?
もちろん書けなくって苦労したことはあります。それはどんなことにもつきものでしょう。でもどんなときでもたのしく書くこと、これは私が心に決めていることです。
よかったと思うことは、それはもちろん作品をたくさんの方に読んでいただけることです。うれしいことにそれは今外国の人たちにも広がっています。
これからどんな物語を書きたいと思っていますか?
一言、面白いものがたりです。それはホラーであったり、ミステリーであったり。でも一番大切に思っているのは小さい人たちの物語です。短いものですが、書くのはとても難しいのです。でも小さいときに出会うお話はその人の一生にかかわるものになることがあるので、こちらも真剣です。
ファンレターはどこに送ったらいいですか?
お手紙は出版社気付で、角野栄子あてにお願いします。楽しみにまっています。
翻訳をするときに気をつけている所はどういう点ですか?
何回も原文を声をだして読んで、その作品の持っている世界のリズムを捉えるようにしています。
角野さんにとって、翻訳とは?
外国の言葉のリズムをいかに日本語の中に生かせるかということに面白さをかんじています。
若いときに絵本の翻訳をしたいとおもっていたので、そのきもちがまだ続いているのです。それと、私は絵本しか翻訳はしないので、面白い絵描きさんと出会うことでもあります。
「魔女の宅急便」は何巻まででる予定ですか?
娘が五年生のときに描いた絵がもとになっています。五年生ぐらいの魔女がいたら、きっとかわいくって、面白い考えをもっているだろうと思うたのが始まりでした。
「魔女の宅急便」を書くときにコリコの街のモデルにした街がありますか?あるならどこですか?
ありません。どこにも無い世界、どこにもない町を書きたいとおもっていました。